知っておきたい
京都大学の学費


STEP2 入学時にかかる費用を確認
受験で気になることの一つにお金の問題があります。教育費、とくに京都大学進学にかかる費用は家計にとっても大きな負担となります。京都大学入学時にかかる費用について、実際にどのくらい必要になるのか見ていきましょう。
京大入学時にかかる学費
入学手続き まず必要なのは入学金相当額
大学に合格して次に必要となるのが「初年度納付金」です。合格しても指定期日までに納めなければ入学は認められません。京都大学の初年度納付金の内訳は入学金・授業料ですが、このうち入学金を入学手続き時に、前期分の授業料を5月中に納入する必要があります。
気になる学費(初年度納付金)
それでは、実際に初年度納付金はどれくらいの金額になるのかを見ていきましょう。
京都大学の場合、2020年度の初年度納付金の総計は81万7800円となっています。内訳は入学金が28万2000円、授業料が53万5800円です。
授業料に変更がない場合、4年間でかかる京都大学の学費の合計については、242万5200円(医学部など6年制の学部では349万6800円)となります。
京都大学の学費(初年度納付金) 2020年度入学者用
授業料 | 入学料 | 学費総計 | |
---|---|---|---|
京都大学 | 535,800 | 282,000 | 817,800 |
(円)
一方、私立大の初年度納付金総額の平均は約146万円(2018年度文部科学省調べ)。国立大の約1.8倍です。ただし、私立大の場合は学部・系統により金額に開きがあります。
文系は実験や実習が比較的少なく、理系は高度な実験・実習を行うために学費は高くなっています。
初年度納付金は、ここ数年はほぼ横ばいとなっています。ただし、スライド制(消費者物価指数などに応じて額が変動)を採用する大学も多く、在学中に授業料が変動する可能性もあります。子どもの大学進学にあたっては、卒業までを見越してしっかりした資金計画を立てる必要があります。
なお、2020年4月より高等教育の修学支援新制度が始まりました。年収380万円未満(※)の世帯を対象に収入に応じた授業料等の減免と奨学金の給付が行われます。 ※両親・本人・中学生の家族4人世帯の場合の目安
国公立大・私立大の初年度納付金の平均額
授業料 | 入学料 | 施設設備費 | 実験実習料 | その他 | 学費総計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
国立大 (昼間部) |
535,800 | 282,000 | - | - | - | 817,800 |
公立大 (昼間部) |
538,734 | 392,391 | - | - | - | 931,125 |
私立大 (全平均) |
904,146 | 249,985 | 181,902 | 34,412 | 90,331 | 1,460,776 |
文・教育 | 794,063 | 229,762 | 161,039 | 11,945 | 89,026 | 1,285,834 |
法・商・経済 | 782,656 | 231,632 | 142,457 | 7,159 | 65,263 | 1,229,168 |
理・工 | 1,076,373 | 242,365 | 162,527 | 57,256 | 62,341 | 1,600,861 |
農・獣医 | 964,389 | 246,247 | 207,723 | 134,411 | 37,522 | 1,590,292 |
医 | 2,666,458 | 1,340,552 | 1,063,310 | 309,860 | 1,634,910 | 7,015,089 |
歯 | 3,225,206 | 598,303 | 558,798 | 2,391 | 959,137 | 5,343,835 |
薬 | 1,428,539 | 339,127 | 308,949 | 31,198 | 67,222 | 2,175,036 |
芸術 | 1,125,580 | 252,996 | 272,162 | 40,325 | 88,990 | 1,780,054 |
(円)
※国立大の数値は標準額(なお2部(夜間部)は授業料・入学料とも昼間部の半額)
※公立大・私立大の数値は文部科学省調べ(公立大は2019年度、私立大は2018年度)
※公立大の入学料は他地域からの入学者の平均額
※医学部看護学科は「医」系に含めない
併願校同士の手続き期間の確認も忘れずに
大学への納付金についてもう一つ気にかけておきたいのは入学手続きの日程です。
多くの私立大では、他大学と併願している受験生のために、入学手続きを2段階に分けています。その場合、1次手続きで入学金相当額を「入学申込金」として納入し、2次手続きで残額を納入するというパターンが多いようです。
もしこれらの入学手続きをすべて済ませた後で入学を辞退したくなった場合、納付金(授業料等)返還については、「3月31日までに入学を辞退すれば、入学金を除く学納金を返還する」としている大学が一般的です。ただし、大学ごとに対応は異なるので、各大学の募集要項をしっかりと確認しておきましょう。
試験日程の関係で必ずしも第1志望校の合格発表が最初になるとは限りません。第1志望校の合格発表前に、志望順位の低い大学の合格が決まり、入学申込金を納めなければならない事態が往々にして発生します。
できれば無駄の出ないよう併願する受験校を考えたいものです。受験大学の合格発表・入学手続きの日程をしっかりと確認し、入学申込金の支払いも一回で済むような受験プランを組むようにしましょう。
入学時の住宅関連費用
自宅外通学の場合、このほかに住宅関連費用(家賃・敷金礼金・生活用品費等)が必要となります。
下宿生の住まいは地域によって、その家賃や設備に差がありますが、マンションまたはアパートで8畳程度の洋室/バス・キッチン付きといったものが一般的です。
合格発表から入学までの限られた時間に加え、慣れない土地での住まい探しとなると、満足できる住まいを確保するのはなかなか難しいのが実状のようです。そのため、入試時に同行し、子どもの試験中に物件を回って仮押さえをしておく、というご家庭もあります。
子どもを恵まれた住環境で生活させたいのは当然のことですが、設備のよいところは家賃もそれなりにかかります。家賃の額はその後の仕送り額にも大きく影響しますので、家庭の経済事情を踏まえ、親子ともども納得できる物件かどうかよく相談して決めたいものです。
このほかにも、入学式の関連費用(スーツなど)や教科書・教材費などでもお金が必要となります。こういった、大学への納付金以外の費用についてもあらかじめ算出しておくとよいでしょう。
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