大学入学共通テストとは
-大学入試改革-
センター試験に代わり、2021年度入試からスタートする「大学入学共通テスト」についてまとめました。
2021年度大学入学共通テスト 日程
2021年度大学入学共通テストは、第2日程の設置など、新型コロナウイルス感染症対策に対応したスケジュールへと変更されました。(2020年6月30日発表)
※掲載内容は変更になる場合がありますので、必ず大学入試センターの最新情報をご確認ください。
2021年度大学入学共通テスト 日程
- 出願期間
- : 2020年9月28日(月)~10月8日(木)
- 本試験
- : 第1日程 2021年1月16日(土)・17日(日)
第2日程* 2021年1月30日(土)・31日(日)
- 特例追試験
- : 2021年2月13日(土)・14日(日)
*第2日程は以下の者を対象に実施され、全都道府県に会場が設置されます。
- ・新型コロナウイルス感染症の影響に伴う「学業の遅れ」のため第2日程で受験することが適当であると在学校の学校長に認められた現役生
- ・疾病等の理由で第1日程を受験できなかった者で追試験の受験を許可された者
- ・雪・地震など災害等により第1日程を受験できなかった者(再試験として実施)
- ※特例追試験は第2日程の追試験として実施されます。
- ※第1日程・第2日程間では得点の調整は行われません。
2021年度国立大学 二次試験日程
- 出願期間(※)
- : 2021年1月25日(月)~2月5日(金)
- ※各大学は出願期間を考慮して、2月5日の消印有効とするなどの配慮に努める。
- 第1段階選抜合格発表日(前期日程)
- : 2021年2月16日(火)まで
- 試験日(前期日程)
- : 2021年2月25日(木)を試験第1日とする
- ※共通テスト特例追試験(2月13日・14日)受験者の一般選抜の出願期間は2月15日(月)~18日(木)、前期日程の第1段階選抜の結果は2月22日(月)までに発表されます。
- ※国立大学では、新型コロナウイルス感染症等に罹患した志願者の受験機会を確保するため、前期・後期日程の追試験を3月22日(月)を試験第1日として一斉実施します。追試験の対象者は、「新型コロナウイルス感染症に罹患し試験日までに治癒していないと医師に診断された者、試験直前に保健所等から濃厚接触者に該当するとされた者」のほか、「発熱・咳等の症状があり、試験当日の検温で37.5度以上の熱がある受験生」を基本とし、各大学が判断します。
センター試験は大学入学共通テストへ
2021年度入試から始まる新入試制度では、センター試験が「大学入学共通テスト」に代わります。
記述式がなくなるなどさまざまなニュースを聞いて、「大学入試は変わらないんだ」「センター試験と同じだよね」と勘違いしてしまっている方もいるかもしれませんが、それは違います。改めて整理すると、
- 「センター試験」が廃止され、「大学入学共通テスト」がスタートする点は変わりません。
- 「知識・技能」に加え、「思考力・判断力・表現力」を重視する出題形式になるという当初の方針も継続しています。
これからは大学入試のカタチも、求められる力も大きく姿を変えていきます。正しい情報を収集し、今から新しい大学入試に備えていきましょう!
なぜ変わるの? どう変わるの?
新しい大学入試は、政府が進める高校教育・大学教育改革を含めた、3つの大きな改革のひとつです。
なぜこのような改革を行うかというと、これからの現代社会は今までより、先を見通すことが難しくなると予想されているからです。
自分で問題を発見し、周りの人と協力し解決するための資質や能力を育てる教育が必要だと考えられているのです。
大学入試改革の方向性
これまでの大学入試センター試験では、「知識・技能」を問う問題が中心でしたが、大学入学共通テストでは、「思考力・判断力・表現力」をより評価できるような出題形式に変わります。
例えば、複数の資料を組み合わせて考える問題、正解となる組み合わせが複数あるような問題が出されます。これは全科目に共通して言える変更点です。
ベースとなる知識が大きく変わるわけではありません。
問いかけの角度が変わり、思考力・判断力・表現力を問われていきます。
入試のすべてが全く新しく変わるわけではなく、「身につけた知識を活用して問題を解決する力を問われる」ことを意識しましょう。
大学入学共通テストとは
大学入試センター試験と大学入学共通テストの比較(2020年6月現在)
~2020年度入試 | 2021年度入試~ | |
---|---|---|
試験名 | 大学入試センター試験 (2020年1月実施) |
大学入学共通テスト (2021年1月実施) |
日程 | 1月中旬 2日間(※) | |
出題教科 ・科目 |
6教科30科目(2024年度~は簡素化を検討) 「国語」「地理・歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」 |
|
出題形式 | マークシート式 | |
英語科目の評価 | 「センター試験」にて2技能(読む・聞く)を評価 | 「共通テスト」にて2技能(読む・聞く)を評価 |
「数学I」『数学I・A』の解答時間 | 60分 | 70分 |
※2021年度大学入学共通テストは、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れに対応できる選択肢確保のため、第1日程・第2日程の2回実施されます。
試行調査(プレテスト)で見えてきた出題傾向
2017年11月・2018年11月に実施された大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)とセンター試験を比較すると、以下のような特徴が見られました。
- ※試行調査の構成や内容が必ずしもそのまま2021年度入試からの大学入学共通テストにうけつがれるものではない点にご留意ください。
出題内容に見られる特徴
- 提示された文章や資料等を読み解き、必要な情報を組み合わせて思考・判断させる問題を出題
- 学習の過程を意識した場面設定(高校の授業や日常生活の場面など)で、知識の理解や思考力等を問う問題を出題
- 初見の資料等の題材で、これまで身につけた知識の理解や思考力等を問う問題を出題
出題形式に見られる特徴
- マーク式問題における新たな解答形式の導入
解答が前問と連動して変化する問題など - 英語における出題形式の変化
リーディング:4技能のうち「読むこと」の力の把握に特化
リスニング:1回読みと2回読みの混在型での実施
河合塾による、教科・科目別の詳細な分析は以下をご覧ください。
-
大学入学共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)分析
※河合塾のHPが開きます。
共通テストに向けた科目別学習対策アドバイス
共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの科目別の学習アドバイスを確認しておきましょう。 ※掲載科目:英語(リーディング)、英語(リスニング)、数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B、国語、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理,政治・経済
これからの大学入試に対する河合塾のサポート
大きな転換期を迎える大学入試。河合塾ではこれまで培ったノウハウと知見に基づいて、新しい入試に完全対応したカリキュラムや教材(テキスト・模試)の作成に取り組んでいます。
- 現役合格をつかむカリキュラム
新入試完全対応だから得点直結 - 大学入学共通テスト対策講座
自信をもって入試本番に臨める - 河合塾式「英語力の育成と測定」
新入試を突破できる英語力がつく - 採点・添削指導
「思考力・判断力・表現力」をさらに強化できる - 全統模試
新入試を想定した出題や評価がわかる - 学習マネジメント
迷いなく学習できる
プロ講師が一人ひとりの学力を引き上げる「授業」と、目標に向かって迷いなく学習を進められるようサポートする「学習マネジメント」で、志望大学の現役合格へと導きます。
詳しくはこちら
- 変わる大学入試! - 新入試Navi -
※河合塾のHPが開きます。 - 大学入学共通テスト
※独立行政法人大学入試センターのHPが開きます。