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国公立大入試の仕組み

大学入試制度は複雑なため、保護者の方にとって分かりにくいと感じることが多くあるかと思います。ここでは、国公立大学の入試の仕組みについてご紹介します。

センター試験と個別学力検査で合否が決まる

国公立大の一般入試は、一次試験的役割を果たす「センター試験」の得点と、大学別に実施される「個別学力検査(二次試験)」の得点の合計で合否の判定が行われます。

<表1>2018年度 国公立大一般入試スケジュール

国公立大一般入試スケジュール

センター試験は、毎年1月中旬の土・日に全国で一斉に実施され、国公立大志願者は原則受験する必要があります。試験翌日には、新聞等で解答・配点が公表されますので、自己採点を行った後、志望する大学に願書を提出します。

個別学力検査はセンター試験の約1カ月後の2月下旬から「分離・分割方式」という制度で実施されます。「分離・分割方式」とは1大学・学部(学科)の定員を「前期日程」「後期日程」の2つの日程に振り分け、それぞれの日程ごとに選抜するシステムです。一つの大学・学部(学科)を2回受験することもできますし、それぞれの日程で異なる大学を受けることも可能です。

また、一部公立大で前期・後期日程とは別に「中期日程」で個別学力検査を実施する大学もあります。これらをあわせると最大3校の国公立大を受験することが可能となります。

ただし、前期日程で受験した大学に合格して入学手続きをすると、中期・後期日程に出願した大学の合格対象からは外されます。そのため、第1志望校は前期日程で受験するのが一般的です。定員配分も前期日程が8割近くを占めており、「分離・分割方式」は複数受験できるとはいえ、実質的には前期日程中心で後期日程は2期募集的な意味合いが強いと言えます。

旧帝大や医学科を中心に前期日程のみで募集を行う国公立大も多いので、志望する大学の入試日程にも気を配っておきましょう。

センター試験は5(6)教科の受験が必要

センター試験・二次試験で必要となる教科・科目は大学ごとに異なります。さらに、大学内でも学部・学科によって、また前期日程と後期日程で異なるケースがほとんどです。

センター試験は6教科30科目が出題されます<表2>。地理歴史(以下、地歴)と公民は同一試験時間帯で実施されます。また、理科は理科①と理科②で構成されており、A~Dの4パターンから1つを選んで受験します。3教科以下で出願が可能な大学もありますが、基本的に5教科以上を課しているのが現状です。

特に国立大については、2017年度入試は82大学中78大学で5(6)教科7科目が課されました。国立大志望者は、5(6)教科7科目の勉強が必要と考えた方がよいでしょう。

また、外国語で英語を選択する受験者にはリスニングが必須となっています。リスニングの点数を合否判定に用いるかどうかは各大学の判断に委ねられていますが、97%の国公立大がリスニングの成績を利用しています。国公立大をめざすのであればリスニングの対策も必要です。

5(6)教科7科目

7科目の内訳は大学に委ねられていますが、文系学部では外国語・国語・理科各1科目と数学・地歴公民各2科目の合計6教科7科目、理系学部では外国語・国語・地歴公民各1科目、数学・理科各2科目の合計5教科7科目とする大学が多数です。

<表2>2018年度 大学入試センター試験出題科目

教 科 出題科目 配点 試験時間
国語 「国語」 200点 80分
地理
歴史
「世界史A」
「世界史B」
「日本史A」
「日本史B」
「地理A」
「地理B」
1科目
100点
1科目選択
60分
2科目選択
130分
(うち解答時間120分)
公民 「現代社会」
「倫理」
「政治・経済」
「倫理,政治・
経済」
数学 「数学Ⅰ」
「数学Ⅰ・
数学A」
100点 60分
「数学Ⅱ」
「数学Ⅱ・
数学B」
「簿記・会計」
「情報関係基礎」
100点 60分
理科 「物理基礎」
「化学基礎」
「生物基礎」
「地学基礎」
2科目
100点
2科目選択 60分
「物理」
「化学」
「生物」
「地学」
1科目
100点
1科目選択
60分
2科目選択
130分
(うち解答時間120分)
外国語 「英語」
「ドイツ語」
「フランス語」
「中国語」
「韓国語」
200点 80分
「英語
リスニング」
50点 60分
(うち解答時間30分)
  • ※地理歴史・公民は10科目から最大2科目を選択解答する(同一名称を含む科目の組合せは不可)。受験科目数は出願時に申請
  • ※数学①は2科目から1科目を、数学②は4科目から1科目を選択解答する
  • ※理科は8科目から下記のいずれかの選択方法により科目を選択解答する(選択方法は出願時に申請)
    A 理科①から2科目
    B 理科②から1科目
    C 理科①から2科目および理科②から1科目(同一名称を含む科目の組合せ可)
    D 理科②から2科目
  • ※地理歴史・公民、理科②において2科目選択者の試験は、解答順に第1解答科目・第2解答科目に区分し、各60分で実施する。試験時間130分には第1・第2解答科目間の答案回収等の時間10分を含む
  • ※外国語は5科目から1科目を選択解答する。「英語リスニング」は英語受験者のみ。解答時間は30分、試験時間60分には機器の作動確認等の30分を含む
  • ※大学入試センターホームページ http://www.dnc.ac.jp/

前期日程は学科試験、後期日程は小論文や面接も目立つ

個別学力検査の入試科目は日程によって多少傾向が異なります。

前期日程は、一般的には文系学部で「英語、国語、数学、地歴・公民」から2~3教科、理系学部では「英語、数学、理科」から2~3教科が課されますが、東京大、一橋大、名古屋大(文・理・医‐医)、京都大など一部の大学では4教科を課します(2017年度入試)。

後期日程では教科数が1~2教科と少ないケースや、総合問題、小論文や面接を課すところが目立ちます。

合否判定に用いられる配点も大学・学部によりさまざまです。注意したいのは、センター試験と個別学力検査の配点比率です。個別学力検査の成績を重視する大学や、個別学力検査を行わずセンター試験の得点と書類審査で合否判定を行う大学もあります。特定教科の配点が非常に高い大学もあります。

推薦入試・AO入試

推薦入試

一般入試と並び大学入試の柱となっているのが「推薦入試」です。国公立大の推薦入試による入学者数は全体の2割には満たないものの、9割以上の大学で実施されています。

推薦入試には大きく分けて、「指定校制」と「公募制」の2種類があります。

「指定校制」は、大学が指定した高校の生徒を対象に行われるもので、指定された高校の生徒でなければ受験できません。
公募制に比べると成績基準などの出願条件は厳しくなりますが、合格率が高いことが特徴です。

「公募制」は、大学の出願条件をクリアしていれば基本的にはどの高校からでも出願できます。出願条件の主なものは学業成績(評定平均値)と卒業年次ですが、ほかに細かい条件をつける大学もあります。
国公立大と私立大とではその出願条件に違いが見られます。国公立大は学業成績の条件が厳しくなっていますが、一方で私立大は比較的出願条件が緩やかです。

また、推薦入試においても入試の多様化は広がり、さまざまな推薦選抜が実施されています。学業成績だけではなく、高校時代の部活動、芸術・文化活動、ボランティア活動などを評価の対象とした「特別推薦」や、受験生自身が自ら能力・意欲・特技をアピールして評価してもらう「自己推薦」があります。

なお、近年国公立大の医学科で地域推薦枠を設ける大学が増えています。県内在住者・県内高校卒業者などが対象で、卒業後県内の地域医療、医学研究に従事することが出願要件になっています。医師不足に悩む地方の大学を中心に導入されています。

AO入試

AO(アドミッション・オフィス)入試は学力だけではなく、受験生の大学・学部への適性や特技、資格、学習意欲などを総合的に評価する入試システムです。国公立・私立全体の約7割の大学で実施されています。

AO入試では、受験生の高い学習意欲、学びへの明確な目的意識が重視されます。そのため書類審査や面接(面談)に時間をかけて審査・選考が行われます。

「自分はこれに優れている」「こういう動機があるから、この大学で学びたい」など、受験生が自らを売り込む姿勢が必要です。

出願・選抜方法は大学によりますが、私立大の場合、必要書類を提出した後、セミナーの受講やレポートの作成、面接、小論文により選抜が行われることが多いようです。

出願時期は9月から12月に設定されている大学が多くなっていますが、夏休みのオープンキャンパスで事前に面談等を行う大学もあります。
募集要項を早めに取り寄せて確認しておきましょう。

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