京大受験を乗り切るために(文系)
秋以降の過ごし方 教育学部
秋はコツコツ。積み重ねが大事
Y.H さん- 教育学部
兵庫県 神戸女学院高校 出身
2012年度 河合塾 大阪校 在籍
秋以降の大前提
さて、秋以降の過ごし方ということですが、これをお話しするには夏までにある程度の基礎が確立されていることが前提となります。
ここでいう基礎とは、「河合塾の基礎シリーズ(1学期)のテキストのレベル」を指しています。大体、大学の入試問題の一歩手前のレベルと考えてください。
秋以降は応用力を積み重ねていく時期ですが、基礎がまったくできていない人は、まずは基礎から固めるということを忘れないでください。
基礎が十分でないと感じる人は、秋以降もテキストをうまく併用しながら、基礎を固めてしまいましょう。
センター試験を意識しはじめよう
秋以降は、応用力だけでなくセンター試験の存在も意識しなければいけません。センター試験の理科・社会についてほとんど勉強してきていないという人は、少しずつ取り組み始めましょう。
ただし、あくまで「少しずつ」です。理科や社会は暗記がほとんどですので、この時期に完璧にしてもあまり意味はありません。「まったく分からない」「何も覚えていない」という状況を作らない程度で大丈夫です。
英語・数学・国語については、仮にも京大受験を考えている人であれば、この時期に特別な対策の必要はありません。
センター試験の本格的な対策は12月から始めましょう。
応用力を磨けるのは3カ月だけ
12月になれば、個人差はありますが、半分以上の時間をセンター試験の対策に使うことになります。つまり、初めに「秋以降は応用力を積み重ねていく時期」だと言いましたが、応用内容を勉強できるのは実質9月から11月の3カ月だけです。
この時期に、実際の入試問題が解けるレベルまで学力をアップさせなければいけないのです。
しかし、なにも特別なことをする必要はありません。河合塾生であれば河合塾のテキストをひたすらやり込みましょう。このとき、京大と名のつくテキストにこだわってはいけません。それももちろん大切ですが、普通のテキストも同じぐらい重要なのです。
一段飛ばしで京大対策ばかりしても確かな学力はつきませんし、秋の段階ではまだ京大を受験するかどうかも分からないのが現実です。
過去問はいつから?
過去問についても、私はこの時期から解き始めることはあまりおすすめしません。まだその段階ではないということと、過去問はセンター試験後に十分な勉強時間があるからです。ここで過去問をやり尽くしてしまったら、2月にすることが少なくなってしまいます。
その代わりにおすすめなのが、京大即応オープンの過去問(『入試攻略問題集京都大学』河合出版)です。これは河合塾生であれば河合塾で手軽に借りることができますし、問題も京大入試を念頭につくり込まれた良問です。
夏と冬でレベルや範囲も異なっていて自分のレベルに合わせやすいですし、何より解説が非常に丁寧で詳しいので、自習にとても適した教材です。週末の時間のあるときなどにやってみてください。
また、過去問の類を解くだけで達成感を感じる人もいますが、それでは何の意味もありません。解いた後は必ず解説を読み、自分の分からなかった箇所を調べるなり質問するなりして新しい知識を手に入れましょう。
秋は長いようで短く、短いようで長い時期です。そして、この時期は勉強したことは模試などですぐに発揮されにくく、とてもしんどい時期です。
しかし、そのしんどい時期にコツコツと努力を積み重ねていれば、必ず実力はアップします。どうか頑張ってください。